伊勢型紙名刺

職人技の高度な技術と

温かみのある紋様を

名刺に取り入れてみませんか

伊勢型紙柄が印刷された名刺

名刺作成のファーストでは、

地元鈴鹿の伝統工芸である

伊勢型紙の文化を守り、

次の世代へと伝えていくために

「知ってもらう」活動の一つとして、

伊勢型紙柄の名刺デザイン

展開してまいります。

鈴鹿市

伊勢型紙とは

What's ISE-KATAGAMI ?
伊勢型紙紋様

本来、伊勢型紙とは友禅・小紋・浴衣などの柄や紋様を着物の生地に染め付けるためのものであり、千年以上にわたって三重県鈴鹿市の白子・寺家地区あたりで作られてきた染色用の型紙です。現在も、国内で流通する型紙の多くが鈴鹿市白子地区で作られています。

型紙が飛躍的に発展を遂げるきっかけとして、江戸時代から紀州徳川藩の手厚い保護を受けた事により、繊細な柄を彫り出す技術が磨かれ、染物の重要な道具として確固たる地位を築き上げました。その類稀なる技術が現代まで継承され伝統工芸品(用具)となりました。

また、伊勢型紙と言えば茶色が印象的であり、この型地紙は原紙に美濃和紙を使用し、渋柿で加工した強靭で伸縮しない地紙に仕上げたものとなります。そして、この地紙を使って長い歳月を掛け各職人たちが彫刻刀等で着物の文様や図柄を丹念に彫り抜いていきます。

伊勢型紙を作るにはこれらの繊細で高度な技術を携え、それぞれの優れた道具と共に、根気や忍耐が必要となります。

伊勢型紙の新しい活用法

現代では着物の需要が減っており、新しい技術を用いた染色方法なども相まって型紙の需要が減っているのが現状です。この状況の中で型紙業者も減少傾向にあることから、伝統的工芸品(用具)である伊勢型紙の技術を伝えるため、技術保存会も立ち上がっています。

伊勢型紙の新しい活用法を探し、今ではインテリアから家具、アクセサリーや雑貨など、人間国宝と呼ばれる職人たちがそれぞれの技術を駆使しながら伝統ある工芸品を現代に合わせて作っています。

伊勢型紙を現代に合わせた使用例

伊勢型紙が
つくられるまで

Making of ISE-KATAGAMI.

地紙の製造

伊勢型紙

強靭で保存性の高い美濃和紙に耐水性を高める柿渋を塗り、繊維が縦方向のものと横方向のものが交互に重なり強度が上がるよう3〜4枚貼り合わせ、再度柿渋を塗って乾燥させて型地紙を作ります。

型地紙作りの工程は全てが手作業で、職人の手で柿渋の3枚の和紙を張り合わせ、柿渋を塗って乾燥させる工程には延べ【40日以上】かけて行い、その後も最低1年ほど寝かせて、ようやく完成します。

そこに着物の文様や図柄を丹念に彫り抜いていったものが、布地を染める際に用いる型紙となります。

1983年には「伊勢形紙」の名前で国の伝統的工芸品 (用具) に指定されました。

伊勢型紙の彫刻技法

突彫つきぼり

突彫(つきぼり)の模様
突彫(つきぼり)の作業風景

伝統工芸士 木村 正明

5~8枚の型地紙を穴板という孔のあいた杉板を台に敷き、その上で刃の幅が1~2mmに磨き尖らせた小刀を垂直に上下させながら前に掘り進めます。

これには補強のために紗張りをすることもあります。

彫りあがった線は独特の揺れた感じがあり、独特のあたたかみを最も感じ取れる技法です。

突彫(つきぼり)
おすすめ名刺デザイン
突彫(つきぼり)が施された名刺
古代菊に竹唐草1
型番:ki-ise-004

古代菊は奈良時代から平安時代にかけて中国から伝えられ、長寿を象徴する代表的な植物です。

唐草は、葉や茎または蔓植物が伸びたり絡んだりした形を図案化した植物文様で、日本にはシルクロード経由で中国から伝わったとされています。生命力の強い植物で長寿や子孫繁栄を表しています。

唐草の中でも竹のような表現をしているため、竹唐草と呼ばれています。

縞彫しまぼり

縞彫(しまぼり)の模様
縞彫(つきぼり)の作業風景

伝統工芸士 小林 満

専用の金属製定規に当てて彫刻刀で一気に手前に引き、縞柄を彫る技法です。

単純な作業に思えますが、1本の縞を彫るのに同じ場所を3度続けてなぞるため、極めて正確な技が必要とされます。

1cm幅に最高で11本の縞を彫ることもあります。この彫りには染色の際に型紙の縞を安定させる「糸入れ」と呼ばれる作業を施します。

縞彫(しまぼり)
おすすめ名刺デザイン
縞彫(しまぼり)が施された名刺
松皮菱に蒲すじ2
型番:hk-ise-004

松皮菱(まつかわびし)は、大きい菱の上下に、小型の菱を重ねるように取り付けた文様で、松の表皮をはがした様子に似ていることに由来しており、奈良時代から用いられた文様です。

松は長寿延命を表す縁起の良いシンボルであり、松皮菱は魔除けの意味を込めて家紋に用いられていたといわれています。

道具彫どうぐぼり

道具彫(どうぐぼり)の作業風景

伝統工芸士 今坂 千秋

刃自体が、花びら・菱形・米粒などの形に造られた彫刻刀を使い、ひと突きでそれらの形を彫り抜く技法です。

この技法は道具作りからはじまり、それ自体が作品の出来を左右するため、道具作りそのものが難しいとされ、職人の力量が最も重要になってきます。

紋様が均一になるのが特徴で様々な形が表現できます。

江戸時代後期から発展し、小紋柄などに多く使われています。

道具彫(どうぐぼり)
おすすめ名刺デザイン
道具彫(どうぐぼり)が施された名刺
市松どりの菊と格子1
型番:ki-ise-001

市松模様は碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様、格子は筋を縦横に組み合わせた縞模様のことで、その柄が途切れることなく続いて行くことから、繁栄の意味が込められています。

菊は不老不死、延命長寿、無病息災、邪気払いの意味があります。

錐彫きりぼり

錐彫(きりぼり)の作業風景

宮原 敏明

錐彫は最も古い技法で、単純な柄が多いだけ難しいとされています。こちらは主に小紋柄を彫る技法に用いられ、鮫小紋・行儀・通し・アラレなどの種類があります。

自作もしくは特注で制作した刃先が半円筒形になっている彫刻刃を使用し、型地紙へ垂直に立て、錐を回転させながら無数の丸い穴を彫っていき、地紙に模様を表していきます。細かいものでは一寸(3.03c㎡)角に1,000個もの孔を彫ったものもあります。

江戸小紋三役は今もなお【格の高い柄】とされています。

錐彫(きりぼり)
おすすめ名刺デザイン
錐彫(きりぼり)が施された名刺
江戸小紋三役1
型番:hk-ise-003

江戸小紋三役とは、「行儀(ぎょうぎ)」「鮫(さめ)」「通し(とおし)」の3つを表す言葉で、それぞれ意味があります。

行儀とは、小さな点が斜め45度に並んだ柄で、丁寧なお辞儀の角度でもあることから、「礼を尽くす」という意味を持ちます。鮫は、サメ肌の模様を表した柄で、硬いサメ肌は鎧に例えられ、魔除けや厄除けの意味が込められています。通しは、細かい点がまっすぐに並んだ模様で、筋を通すという武士道の精神を表現しています。

以上、4つの彫刻技法からなる伊勢型紙。

それぞれが持つ風合いを最大限に生かし、手仕事の温かさを名刺に落とし込みました。

まずは名刺と言うツールを通して『知ってもらう』ことを念頭に置き

伊勢型紙が少しでも普及していければ此れ幸いです。

伊勢型紙柄名刺
おすすめデザイン

Pick up design.

ヨコ型名刺

  • 唐草と花の地落ち1
    型番:yk-ise-002

    唐草は長寿を表しています。

    地落ち(じおち)は、一定の線を残す技法で均一でないとムラになるため高度な技術になります。

  • 麻の葉くずし2
    型番:hk-ise-001

    麻の葉は成長を願う意味があり、古来から赤ちゃんに麻の葉の紋様の産着を着せ、魔除けとしていました。

    麻の葉くずしを使用した、モダンでスタイリッシュなデザイン名刺です。

  • 松皮菱に蒲すじ1
    型番:ki-ise-002

    長寿のシンボルである松、魔除けの意味が込められた松皮菱を使用したシンプルなデザイン名刺です。

タテ型名刺

  • 鮫デザインのタテ型名刺の出来上がりイメージ
    鮫小紋1
    型番:hk-ise-002

    鮫は江戸小紋の柄の1つで、細かい粒で扇形の模様を斜めに重ね、鮫皮状に染め抜いた文様です。 鮫の肌は固いことから小紋にすることで鎧に例えられ、厄除け・魔よけといった意味をもつといわれています。

  • 麻の葉くずしデザインのタテ型名刺の出来上がりイメージ
    麻の葉くずし1
    型番:ki-ise-003

    魔除けの意味のある麻の葉が連続したの文様の麻の葉くずしを、名前の背景にひいた爽やかな名刺デザインです。

  • 兎デザインのタテ型名刺の出来上がりイメージ
    兎1
    型番:hk-ise-005

    兎は、月の使いとも言われ、「ツキを呼ぶ」縁起のいい動物・月の神秘な力を表すと信じられていました。

    その習性から飛躍・子孫繁栄の象徴とされ、長い耳は福を集めるといわれています。

オプション加工で
さらに伊勢型紙柄名刺の
魅力をUP!

Option processing.

型紙提供

宮原 敏明氏の作業写真

伊勢型紙錐彫師

宮原 敏明

小林形紙店

画像提供

伊勢形紙協同組合

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