ビジネスの場、または社交の場であれば、自分を紹介できる名刺は欠かせないアイテムです。きちんと名刺を交換しておけば、名前を忘れることがあったとしても再び確認することもできますし、場合によっては会話の内容や出来事を思い出すきっかけともなります。 この、私たちが普段何気なく使っている名刺ですが、サイズや素材やデザインなど、さまざまなものがあるのをご存知でしょうか。まずは、こういった基礎知識から解説していくことにしましょう。
まずサイズですが、企業から支給されるものは、4号と呼ばれるサイズが定番です。このサイズは91mm×55mmであり、女性の方でも手のひらに十分収まる寸法となっています。ケースなども、普通はこのサイズを基準に作られています。また、このサイズは日本の標準のもので、欧米には、欧米サイズというものがあります。こちらは89mm×51mmで、ほんの一回りだけ日本よりも小さくなっています。 また、つるつるしたタイプのものもあれば、和紙っぽいざらざらとした感触のものもあり、原材料もさまざまとなっています。
最近では、プラスチック素材のものもあります。こういった原材料を変えることで、相手に残す印象を強くするという方法もあるのです。 そして、最近のトレンドは何よりもデザインをこだわる傾向にあります。用紙の色やフォント、文字の配列などにもこだわって、オリジナリティを増した名刺を作っている方も多くいらっしゃいます。 このように、その人のカラーや、アピールポイントなど、いろいろなものを盛り込めるのが名刺なのです。こういった部分を覚えておくことで、自作する際にも役に立つことが多いでしょう。
名刺をプリンターで製作する方法も、現在では主流になっています。 以前では、プリンターが印刷できるサイズが名刺よりも大きいはがきサイズのものだったため、制作することはできませんでした。例えば、プリンターで宛名や小さいシール・ラベルを作成するときは、ラベル用紙というものを使っていたのを覚えているでしょうか。これは、ラベル程の大きさのものを印刷することができないために、用紙・台紙を使って印刷していたのです。
しかし最近では、こういった小さい用紙でも直接プリントをすることができるプリンターも数多く登場しています。直接印刷することで、用紙から取り外す必要がなく、自作ながらすぐに完成品を手に入れることができるようになったのです。これで、時短ができたという人もいるのではないでしょうか。ただし、ラベル用紙を使う場合にもメリットはあります。それは、ラベル用紙の方が入手がしやすいということです。ジャストサイズの用紙の場合は、家電量販店でも取り扱っていない場合もあります。その点、カットするタイプの用紙ならば、かなりの確率で入手することができるでしょう。 また、フチなし印刷のしやすさも、サイズには関係してきます。ジャストサイズの場合は、フチなし印刷をする際に、位置設定などもあり、面倒に感じる人もいるかもしれません。ラベル印刷の場合は、A4などの台紙へ印刷するため、セットが簡単な場合があります。
このように、必要に応じて印刷用紙を選ぶと、プリンターでの印刷も難しくないでしょう。また、カットタイプのなかにも、ミシン目なのか、クリアシートからはがすタイプなのかといった種類もあります。自身の使いやすいものを選ぶようにしましょう。
名刺を交換するときに考えることは人によって様々です。名刺を相手に差し出した瞬間から、自分自身の分身になるともよく言われます。そして、それほど大切なものを時には業者に依頼して製作することもあります。では、業者を選ぶ際にはどのようなことに気をつけたらいいのかをご紹介していきます。
重要となるポイントは3つありますが、一つ目は要望に対応できる適応力があるのかどうかです。デザインについては自分で考えたものを使いたいという方もいれば、業者が事前に用意しているテンプレートを利用したいという方もいます。この両方に対応している業者を見つけることによって、自分に適したデザインを作成することが可能になります。また、業者によっては自分のイラストデータを送るだけで製作してくれるところもあります。それにより、理想に近いものを作成することも可能です。
二つ目のポイントは、その業者の評判です。現在ではインターネットも普及しており、口コミサイトなどを通じて業者の評判を知ることができます。また、業者のホームページ内にも口コミを表示している箇所を見ることができる場合があるので、それらを参考にして選べば評判のいい業者を見つけることができます。
三つ目のポイントは質とコストのバランスです。低コストでの製作であっても自分の理想通りに仕上がることもあれば、高いコストでも自分の納得のいかないものに仕上がることはあります。ですから、その業者の実績を確認してどのような仕上がりになるのかも参考にして注文するのが良いでしょう。 これらのポイントに重点を置けば自分の理想に近い名刺を製作してもらうことが可能になります。