名刺以外にもあちこちで見かけるヘボン式とは

中学で誰もが習うローマ字は様々なシーンで活用されているのを見かけますが、ローマ字表記にちょっとした違いを見つける事があります。
たとえば駅名では新大阪であればShin-Osaka南松本はMinami-Matsumotoといった表記をされる場合が多く、Oosakaとは表記されません。また新田はNittaというように表記されるケースもあります。
一方パスポートでの名前の表記では「おお」をO、OH、OOと3通りの表記がされることがあります。同じローマ字なのになぜこれだけ違うのか、不思議に感じた人も多いはずです。

ローマ字と一括りに表現されますが、現在国内で一般的に導入されているものにはヘボン式訓令式とがあります。
ヘボン式とは作成者の名前にちなんで呼ばれるローマ字の形であり、英語表記に準拠したものになっています。
日本語を表現するには無理があるという意見から後に日本語発音に準拠した和式ローマ字が作成され、改良を重ねて新たに訓令式ローマ字が公式に国内で使われるローマ字として定義づけられました。あくまでも国内で通じる表記ですから英語教育者の間では批判的意見の人も多いのです。

現在は駅名やパスポートの他に名刺も一般的にヘボン式ローマ字が使用されています。
名刺を作成する場合どちらになるかは意外と重要になってきます。
国際標準化機構のISOでは訓令式を取り入れておりISO3602で承認されています。パスポートに表記する場合どちらで表記するにしても必要書類を含めて統一しておかないと、同一人物と見なされずに空港でまず足止めを食うことになりますし、現地でも周囲の人を混乱させてしまいますから注意が必要です。
訓令式が日本では今でも標準になっているのですが、国によっては日本独特の発音が難しい場合もある事から、必要に応じて政府関係者の間でもヘボン式表記がされる事もあります。

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ビジネスで名刺を利用する場合

現在においてローマ字の果たす役割として、海外の人に日本語表現を文字化して説明するために便宜上使用されるものですから、誰にでもわかりやすいものでなければならないのは当然です。
日本政府は訓令式を標準としていますから教科書には訓令式表記が主流だったはずですが、世界をまたにかけて仕事をしているビジネスマンでしたらヘボン式の方が都合が良いでしょう。

少なくとも名刺ではヘボン式を導入している場合が多いです。名前を姓―名の順にするのかそれとも名―姓の順番にするかも名刺作成では問われる部分ですが、国によって考え方があって統一されていないのが現状です。
取引国が中国や韓国などアジア圏もしくはヨーロッパの一部の国であれば姓―名の順番が一般的ですが、英米諸国の多くは名―姓の順番での表記が多いですから、国によってはこの順番での表記にする方が良いかもしれません。
日本国では姓―名の順番を標準とするのが望ましいとする意見も多いのですが、一般的には名―姓の順番が活用されています。
ローマ字には他にも99字式やローマ字特例表示、ポルトガル式など日本で生まれたローマ字もありますから、好みに応じて表記を工夫してみるのもおもしろいのですが、海外の人からは正しく発音してもらえない可能性もある事を念頭において、用途に応じて活用していく事が賢明です。
例えばパスポートは作り直しがきかないですから、作成される場合は慎重に表記を選びましょう。
英語表記をデザインの一部にして名刺に組み入れる人も増えています。その場合でも読まれる相手に考慮して文字入れをしていく心遣いは大切ですが、遊び心を入れてわざと特例表記にする人もいます。

英語表記をデザインにして作成しているデザイン名刺の一覧はこちら

ヘボン式ローマ字で名刺をかっこよくデザイン

ビジネスでは名刺を使う頻度は多いですから、品良くかつ印象深く作成したいならシンプルにまとめるのが効果的ですが、シンプルな中にも個性を出したいという時に文字をデザイン化してみるのも1つの表現方法です。
モノクロながら中央にどしんと幅をきかしている文字が、品の良さと共にしっかり脳裏に焼き付けられる強いイメージがあって素敵です。その時に名前を漢字表記にすると重たくなるのですが、英語表記にしただけで親しみやすさが増してきます。
ブルーの背景に白抜き
というのも爽快感があって印象深いものになります。
この時の英語表記は日本人に読まれるのか外国人に読まれるのかで違ってきます。一般的にはヘボン式が広く導入されているのですが、遊び心の1つと考えて訓令式にしても良いかもしれません。
実際に野球選手のユニフォームでは特例ローマ字が使用されているのをしばしば見かけますし、パスポートの表記も2000年以降表記基準が緩和されて、自由に表記を選べるようになりました。なお、パスポートについては難点として一度設定してしまうと修正がきかない事がありますから、そういった注意を忘れないようにしましょう。

グローバル化が進むなかで、多くの企業にとって世界を相手にするビジネスシーンが無関係ではなくなってきています。
例えばヘボン式ローマ字表記を上手に活用して、まずはオリジナルで世界に通用する、かっこいいデザインの名刺を作成してみてはいかがでしょうか。

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更新日: 2020/07/28 カテゴリ: ビジネスシーン 名刺デザイン 名刺管理
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