皆様はフォントに関してどのような思いと印象をお持ちでしょうか
直近のWindows10のデフォルトフォントは「游ゴシック」という新しいタイプになりましたが、違和感を覚える方も少なからずいらっしゃるようです。
それまでのWindows7と8はご存じ「メイリオ」や「Meiryo UI」という見やすさを売りにしたフォントでしたのでそれに比べるとWindows10の「游ゴシック」は「なんだかほっそー」というイメージがあるようです。 游ゴシックはフォントデザイナーやWeb開発者の感じるところで一番の売りは美しいスタイル・癖のないスタイルというところです。癖のない=見やすい・読みやすいにつながるのでしょう。
このようにフォントの特性というのは1つの主眼から見るとどこかに違和感が出たりするものですが、別側面には他のメリットや意味合いが含まれていることが多くあります。
特にフリーフォントの普及やフォントデザイナーの賜物で近年はデザインイメージや構図に応じた多様なフォントがモニターやテレビ画面から飛び込んできます。
印刷物もしかりで少し前まではタイトル=太ゴシック、本文=明朝体、少しくだけた場面でPOP体やペン字体・丸文字体などというのがよく目にするフォントでしたが・・・、
現在はどのタイプの太ゴシックかどのような風合いの明朝体か本文向けゴシックかタイトル向けか、フリーハンドやペン字体の形状はどれくらいのくずし文字か、どういう意味合いのデザインフォントか・・・という選択肢にまでなってきました。 名刺などは自分を表現するものですので特に字体の特性を活かしたものとしてフォントにこだわりたいところです
一般的なフォントの場合はその特性も通説的に浸透しています。 男性的、活力、力感、自信、信頼・安定 これらの強さ、しっかり感を備えるのは太めのゴシックですね。見るからにしっかりとした安心が感じられます
これを細くすると見るからにイメージが逆転します。細いゴシック体(Light,Extra-Light等)ですと女性的、しなやか、繊細、やさしさ、軽快感 等のように意味合いが変わってきます
(野球でいうとホームランを打てる4番打者か、俊足好打の1番バッターかといったところでしょうか) そのほかにも丸ゴシック体なども女性的で柔らかさ、やさしさを加味したフォントになってきます。
視点を変えると今度はゴシック体と明朝体のイメージも大きく異なってきます。ゴシック体は目立つこと、力感のあること、インパクトのあることから見出しや、タイトル、または現代的で少し幼さ・若さを感じたりもします。
一方明朝体は読みやすさを考慮した点から長文の本文パートや備考・説明分に用いられたり、またそのイメージとして古典的な威厳や高貴なフォルムにつながるため格式のある場面で使われたりします。
日本語フォントの場合、ご要望の多い楷書体と行書体・草書体などは明朝体をさらに和に限定して格式、古典的なイメージを訴求するときにご要望が強いフォントです。一番に名刺で活躍するのは読みやすさを兼ねた楷書体ですね。
楷書を崩した筆文字タイプが行書体ですが、その分インパクトは強まりますが読みにくくもなります。さらに草書体になりますとこちらは古文書使用体で筆書きの続け文字になり読みづらさがMAXになってきます。
もう一種、類読みやすさの点では教科書体がありますが、字体が細いためか少し か弱さがでてくるのと和風のイメージが弱まる点でタイトル・見出し等には向かないようです。
さらに、東洋・オリエンタル的な古典・伝統・格式の高い文字にこちらも名高い「隷書体」等も場面によって活躍するフォントです。
10年程前はこのタイプのフォントのバリエーションが少なかったのですが・・・。
フリーフォントもデザイナーとして活用できるものは限られていました。 それを鑑みますと現在のフォントの豊富さは選ぶのが楽しいほどになりました。
豊富なフォントがホントにありがたく感じる今日この頃ですが、ここで本当に活用してほしいお奨めの使えるフォントをご紹介します。
ご存じの方も多いかと思いますがGoogle様(あえて「様」をつけさせていただきます)が提供しているGoogle Font には使えるタイプのフォントがたくさん揃っております。しかもすべて無料で商用利用もOKです。
ワールドワイドなGoogle様ですのでやはり欧米タイプのフォントが多いのですが・・・和文フォントも数は少ないですが魅力的なものがありますので、ホントにフォントがたくさん使えるものが並んでおります。
さらにはWebで使用可能な俗にいう 「Webフォント」 対応も出来る優れものがほとんどで、使用に関してもフリーライセンス。さすがはGoogle様ですねWebフォントはリンク先の表記とCSS設定が分かりやすく表示されますのでWeb知識のある方は簡単に使えます。 検索エンジンで「Google Font」で一発でヒットしますので興味のある方はぜひご活用くださいませ。
フォント一つでデザインはガラリとイメージを変えます。Googleの開発力と技術の高さにあらためて敬意を表する思いを込めてお勧めする次第です。
名刺ファーストでは、テンプレートから選んでも、ご希望のフォントに変更が可能!ぜひお申し付けください!